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2017-10

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『プラトン全集12』「クリティアス」~アトランティスについて

『プラトン全集12』の読書のつづきー

プラトン全集〈12〉ティマイオス・クリティアスプラトン全集〈12〉ティマイオス・クリティアス
(1975/09)
プラトン

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ティマイオス、クリティアスがこの本にはおさめられています
もう一冊(書かれていない)とあわせて、プラトンの当初の構想では
3部作になる予定だったようです

そのためティマイオスとクリティアスの場面は同じで
ティマイオスが語った後でクリティアスが語り
そのクリティアスの語る場面がこの「クリティアス」です

クリティアスは未完なので、一番最後のところでぶっつりきれてるのは
そのまま、、、

アトランティスについては、ティマイオスの導入部分で
クリティアスが少し語っていますが、「クリティアス」では全部が
古代のアテナイとアトランティスについての記述になっています

というわけで、プラトンの著作というと哲学という感じがするけど
「クリティアス」はほとんど哲学っぽくはないかも

古代に滅んだ超文明アトランティスの謎
──みたいな気分でお手軽に読めるかんじかも

というか、哲学っぽいものを期待して読むとつまらないかも?

アトランティスの町がどんなものであったかの描写とかが主だしー
「そして内側の天井には一面に象牙をかぶせ、金や銀やオレイカルコスの飾りつけをして変化をもたせるととおに、その他、壁や柱や床にはびっしりとオレイカルコスを敷きつめていた。」
みたいなかんじ、、、

というわけで、たのしいー


▼クリティアス
(岩波『プラトン全集12』)


(語り手はクリティアス)

p225
 三

 では、なによりもまず、〈ヘラクレスの柱〉の彼方に住む人びとと、こちらに住むすべての人びととのあいだに戦がおきたと語り伝えられてから、まる九千年もの歳月がたっているということをお忘れなく。この戦の様子をこれからくわしくお話ししなければなるまい。
 さて、話によるとこの国(アテナイ)は一方の側の軍勢の指揮をとり、しまいまで、この戦争を立派に戦いぬいたのだった。これに対して、相手方の軍勢はアトランティス島の王たちの配下にあったという。このアトランティスは、すでにお話ししたように、いまは地震のために海に没し、泥土と化して、これがこの国から彼方の海へと船出する人びとの航路をさまたげ、それいじょうの前進をはばむ障害となっているけれども、かつてはリビュアやアシアよりも大きな島だった。

(ティマイオスで一度アトランティスの滅亡について言及してある。
 リビュアはアフリカ、アシアはアジアのこと)

(古代のアテナイのこと)

p227
残った者はいつも山岳に住む無学の者たちばかりで、

その話題や関心はすべて生活に必要なものにしか向けられず、古いむかしにおこったことがらなどには注意しようともしないありさまだった。〈むかし話〉とか〈古事の探究〉などというものは、人びとのあいだに生活に必要なものがすっかりととのっているのを見とどけて、はじめて〈閑暇〉(スコレー)といっしょに町を訪れるものなのだからね。

p228
 さて、当時、アテナイにはさまざまな階層の市民たちがいて、それぞれ手仕事に従事したり、大地からの食糧を生産に従事したりしながら、それぞれの暮らしをたてていたが、軍人階層のほうは

p231
 とにかく、この国土はこのように自然に恵まれており

 ところで、そのころの町(アテナイ市)は、つぎのようなぐあいになっていた。

p233
 さて、以上が、かつてのアテナイ人の姿で、かれらはつねにこういった仕方で自分たちの祖国アテナイとギリシアを正しく統治していたのである。




(アトランティスのこと)

p235
ポセイドンもまた同じようにしてアトランティス島を受け取りたまい、人間の女に生ませた自分の子供たちを、この島のつぎのようなところに住ませたもうた。

p236
初代の王となった最年長の子におつけになった名前が「アトラス」だったので、この名前にあやかって、島全体も、その周辺の海も、「アトランティコス……」と呼ばれるようになった。

こうしてこれらの兄弟とその子孫たちはみな、何代にもわたってこの島に住みつき、大海原に浮かぶたくさんの島々を支配するとともに、さきにも述べたとおり、エジプトやテュレニアに及ぶ地中海世界の人びとをもその支配下におさめていたのである。

p237
 このようにかれらが莫大な富を所有し諸施設を完備しえたのは、かれらの支配権のゆえに海外諸国からかれらのもとに多量の物資が寄せられたからであるが、しかし生活に必要な諸物資の大部分をこの島でじかに産出しえたからでもある。なによりもまず、この島では硬・軟両質の地下資源がことごとく採掘された。いまはただ名のみとなっているが、当時は実際に採掘されていたオレイカルコスの類いは、そのころ金につぐひじょうに貴重な金属であって、島内のいたるところに分布していた。木工材としての森林資源についても、そのあらゆる種類のものが豊富にあったし、家畜や野生動物も多数生息していた。そしてさらに、この島には、象のようなものも、ひじょうにたくさん生息していた。

p238
かれらはすべての恵みを大地から受け取って神社、宮殿、港、造船所その他、それぞれの地域で必要とされる施設のすべてを建設していったのであるが、これらはつぎのように秩序正しく配置されていたのである。

かれらは、外海を起点として幅三プレトロン、深さ一〇〇プースで長さ五〇スタディオンの水路を掘り、これをいちばん外側の海水環状帯に連絡させた。そしてどんな巨船でもらくに入れるほどの広さに水路口をきり開いて、

(幅が役八八.八メートル、深さが約二九.六メートル、長さが役八八八〇メートルの水路)

p240
それにまた、かれらは一番外側の陸地環状帯を囲む石塀のまわりを塗料でぬりつぶしたようにびっしりと銅板でおおい、内側の陸地環状帯の石塀のまわりには錫板を、アクロポリスをじかに囲む石塀には炎のようにさんぜんと輝くオレイカルコスをかぶせたのである。

(宮殿について)

これに対してポセイドン御自身を祀る神殿は縦一スタディオン、横三プレトロンで、その高さはこれらと調和がとれて見えるように気が配られていて、どこか異国風の感じのする建物であった。王たちはこの神殿の外側をすっかり銀板でおおったが、破風は別で、そこには黄金の板をかぶせた。そして内側の天井には一面に象牙をかぶせ、金や銀やオレイカルコスの飾りつけをして変化をもたせるとともに、その他、壁や柱や床にはびっしりとオレイカルコスを敷きつめていた。
 なお、この神殿のなかにはたくさんの黄金像が安置されていたが、その一つに、戦車の上に立って翼を持つ六頭の馬をぎょしておられるポセイドンの、天井の棟にとどくほど巨大な神像があり、そのまわりには海豚にまたがった一〇〇体のネレイデス像が安置されていた。

 つぎに二つの泉について観ていこう。この冷泉と温泉はともに豊かな水を湧出し

p242
 以上が王宮周辺の配置状況であるが、ここから外へ向かうと港が三つあり、さらにそれを越えてゆくと、外海を起点とする環状壁があって、これはどこも、いちばん大きな環状帯ないしは港から五〇スタディオンの間隔を保つようにして町を囲み、水路の外海に開くところで両端が一つになっていた。そしてこの環状壁の内側には、家々がところ狭しと建ち並び、外海へ向かう水路や町一番の港は、世界各地からやって来た船舶や商人で満ち溢れ、昼も夜もかれらの話声や多種多様の騒音、雑音で、たいへんなにぎわいを見せていた。


(1スタディオンは約177.6メートル)

p246
とはいえかれら相互の支配関係や交わりについてはポセイドンの〈戒め〉にしたがっていたのであって、これは一つの掟としてかれらに伝えられた。そしてそれは初代の王たちの手でオレイカルコスの柱に刻まれたのであるが、この柱は島の中央のポセイドンの社に安置されていた。



p247
  一二
 当時のアトランティスの国々は量質ともにかくもすぐれた力をもっていたのだが、神はその力を一つにまとめられ、こんどは、このわれわれの住むアッティカへお移しになったのである。それは話によると、なにか次のような理由からであった。
 何代もの長い歳月にわたって、かれらのなかで神の性(さが)が指導的な地位を占めているあいだは、かれらはもろもろの掟にしたがい、神に縁のあるものにたいしては鄭重な態度をとってきた。

p248
しかしかれらに宿る神の性が、多くの死すべきものども(人間)とのたびかさなる混合によって、その割合を減じ、人間の性が優位を占めてくると、とうとう財の重荷に耐えかねて、見苦しい振る舞いをするようになり、人を見る目のある者には、「破廉恥な奴らよ」と思われるようになってしまった。それは、かれらが数ある貴重なもののなかからもっとも大切なものを失ってしまったからである。だが、真実の幸多き生を見ることのできぬ者たちにとっては、この時代こそがかれら(王たち)がいつの時代にもましてすばらしく、祝福に満ちた生をおくっているように思われたのであった。それは、かれらがよこしまな容貌を満足させ、その力をほしいままにしてたからである。
 神々の神、掟を司るゼウスは、このようなありまさまをさだかに観る力をもっておられたので、このすぐれた血をひく者たちが世にも哀れな姿となっているのにみ心をとめたまい、かれらが懲らしめを受けてもっとましな姿になるように、罰をあたえようとお考えになった。そこでゼウスは、神々のもっとも尊敬する住い、すなわち全宇宙の中心に位置を占め、世に生ずるすべてのことを照覧したもうあの住まいへと神々を残らずお集めになり、神々が集まって来られると、申された……。(以下、中断)


未完なのでここで終りー


ウィキペディア調べとか

Critias (dialogue)
From Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Critias_%28dialogue%29

Critias, one of Plato's late dialogues, contains the story of the mighty island kingdom Atlantis and its attempt to conquer Athens, which failed due to the ordered society of the Athenians. Critias is the second of a projected trilogy of dialogues, preceded by Timaeus and followed by Hermocrates,[1] though the latter was never written and Critias was left incomplete. Because of their resemblance (e.g. in terms of persons appearing), modern classicists occasionally combine both Timaeus and Critias as Timaeus-Critias.[2]

うーんと、クリティアスについて、英語版のウィキペディアは充実してるので
はりつけはこのへんで(記事をみにいくほうが見やすいし)

というかウィキソースに全文乗ってるし(英語だけど)

 http://en.wikisource.org/wiki/Critias
  



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