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2017-08

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「ピロクテテス」(ソフォクレス)(ミュラー)~無人島に置き去りにされたり回収にこられたりしたギリシャ悲劇の主人公

ギリシャ悲劇は、とっても古いけれども
古くさくて退屈かというと、ぜんぜんそんなことはなかったりー

数千年生き延びたものはそれだけ良さがあるわけでー

というわけで、ギリシャ悲劇のなかでも好きなのは
ソフォクレスの「ピロクテテス」

昔、収録したものを発掘したのではりつけー

なにが出典かは(ちくま)って書いてあるだけだけど
全集は人文書院(これ本棚の分かりやすいところにあってここから見える位置にある)
だからちがうけど、ちくまのって探したけどみあたらない・・・
どこかに埋まってるのかなー

アマゾンで検索したらあった
というかギリシャとギリシアと、検索でひっかからないから
こういうのほんとめんどくさい;;

この作品はピロクテテスのかんしゃくっぷりと
オデュッセウスの性格がいいかんじかも

▼ソフォクレス「ピロクテテス」

ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫)ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫)
(1986/01)
ソポクレス

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397
私はこれほど無視され、はずかしめられて家にかえる。自分のものを、あの極悪非道のオデュッセウスに奪われたのだ。おお悪党め! しかしやつめといえども、二人のアトレイダイほどに悪いやつだとは思わない、……アトレイダイをにくむものは、天の味方、わたしの味方だといってよい。

400
ピロクテテス
そうだろう、悪がほろぶためしはない。神々は邪悪を愛し邪悪をそだてる。そしてどういうわけか、無法なものや邪悪のしみついたものをわざと冥府(ハデス)からつれもどし、善人や正義のものを次々に地上から闇の世界に追いおとす。神の御業をたたえようと思っても、神みずからが邪悪であれば、これはいったいどう考えればいいのだ、神のなにをたたえよというのだ!

ネオプトレモス
卑劣な人間が高潔な人よりも大切にされ、正直者が損をして不正直な男が勝つような世の中だ。

416
ああまたきた、アガメムノンとメネラオスめ、おまえたち二人こそ、わしのかわりにこの苦しみを、十年のあいだ苦しむとよいのだ!
……
おお死よ、死神よ、一日にいくど呼んでも、どうしてきてくれないのか、
……
頼む立派な若者よ、わしも昔、その弓を貰うた礼に、ヘラクレスのおなじ願いをすすんでかなえてあげたのだ。

424
おお水よ、磯部の岩よ、……おおこの断崖の岩肌よ! わしの味方はおまえたちだけだ、ながい年月の友達よ、この訴えをきいてくれ。アキレウスの倅が、わしにこんなむごい仕打ちをくわえたのだ!

わしにはもう弓もない、生命もない。このわびしいかくれ家で、ひとりひぼしになるほかはない。

426
オデュッセウス
そうはいかん、こやつが返したくとも、わたしがゆるさぬ。おまえもついてくるのだ、いやなら引き立てていく

自分で這ていくのがいやならな

ゼウスさまがじきじきにな、わたしは、それを手伝うだけの人間だ。

わたしが行けというのだ、逆らわぬ方が身のためだ。

ピロクテテス
無念だ、わしの父は奴隷を生んだのか、わしには自由がないのか!

わしはいやだ。見よ、足もとの断崖を。これがあるかぎり、どんなに苦しくとも、わしはトロイアへはいかぬ。

おお口惜しい、わしの弓を手放したばかりに、こやつらの手におさえられた!
おのれ、……よくもまただましたな。
……
悪者め、昔わしをただひとり……この島に捨てていった。こんどはこうして無理矢理に、わしを縛って引いていくつもりだな! うぬ、畜生め、くたばってしまえ、いくど神にねがったことか、きさまがのたれ死にするように、だがわしの祈りはかなえられなかった。おかげできさまの悪運はつきず、わしには災難ばかりが重なった。それだのに、またわしはきさまやアトレイダイどもの手でもてあそばれるのか!

呪いの言葉
429
オデュッセウス
こやつの憎まれ口にこたえるのは造作ないが、いまは一言しかいう暇がない。わたしは臨機応変の人間だ、正義の士、高潔な男がいるときには、わたしよりもその役にかなった人間は見あたるまい。あらゆることにただ成功することだけが、わたしの宿望だ。
もうおまえの力を借りようとはおもわんが、この弓だけは貰っていく。

おまえがいなくとも不自由はない、おまえは機嫌よくレムノスを散歩しているがいい。

この弓がおまえに与えるはずだった栄冠は、いまにわたしのものになる。

440
ネオプトレモス
正しければいい、正義は知恵にまさるのだ。

444
ネオプトレモス
人間は神のさだめに堪えねばならぬ、これは必然のことわりだ。しかしいまのあなたは、われとわが手で災難をまねき、それに身を任せている人間だ。それでは人の同情や憐れみを、期待するほうがまちがっている。

449
ヘラクレス
予は 汝にゼウスの御心をつたえ、
汝の道をあらためんがために
大空の座をあとにして、ここにあらわれた。
こころして、予の言葉をきけ。

まず、予の運命の試練をいって聞かせよう。予がどれほどの苦しみにたえ、困難にうちかって、いいまそなたの眼にうつる、不死のアレテの主となったか。よく思うがよい、そなたにしても同じことだ。苦悩に満ちたけわしい運命は、苦しみぬいた生涯のはてを、栄えあるものとするために、神が与えた賜物だ。
 行け、この若者とともに、トロイアの城へ。……


『ギリシア悲劇全集』というのも数冊(4冊くらい)もってます
これは古書でかったっけ・・・

ギリシア悲劇全集 第1巻 アイスキュロス篇 (1)ギリシア悲劇全集 第1巻 アイスキュロス篇 (1)
(2000)
呉 茂一

商品詳細を見る


これー

あとピロクテテスはミュラーのもあったっけ

こんなの・・・
でもどう考えてもソフォクレスのほうがいい
というかソフォクレスにかなうとかむりでしょ・・・


▼ミュラー

メディアマテリアル ギリシア・アルシーヴ (ハイナー・ミュラー・テクスト集)メディアマテリアル ギリシア・アルシーヴ (ハイナー・ミュラー・テクスト集)
(1993/05)
ハイナー ミュラー

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35
お:奴は百足だ、その手に弓のあるかぎり

奴は死んでもおれたちを殺すだろう
38

おれがおまえの父御の遺品を譲り受けたのは、おれの名誉のためじゃない
父御の遺体をとり戻そうと、死人のために
死ぬ思いをして戦ったんだ、おれの一軍は
……
その傷口の持ち主たちの気が収まったのは、みんなの傷の代償におまえの父御の、
おまえの剣で飾られたおれの姿をみんなが見て納得したからだ

42
おまえが最初と思うなよ、こんな厭なことを
やらされるのは。おれたちだってやらされたんだ。

そういうおれもかつては同様、武将たちに
戦地へ引っ張り出された人間だ、そのときおれは狂人のふりをして

戦地へ赴く義務から逃れる手だてはもうなかったというわけだ

ネオプトレモス
その膝はよくよく土塵(つちくれ)に接吻(くちづけ)し馴れている様子だな、

父の名誉もろくに讃えず、おまえたちは自分たちを戦利品で着飾った、
父がながい怒りで戦を滞らせたのはそのためだった。
オデュッセウス
……
しかし父御はその息子よりも賢明だったぞ、
父御はようくご存じだった、おれたちみんながじっと地面を見つめ
父御の勝利のための捨て石の味方の死人の数を数えていたのだということを、
父御は怒りに身をゆだね、剣をさらしながらもご存じだった

45
弓には気をつけろ、奴の手にあるかぎり

奴の不幸には同情するな、奴の弓以上に気をつけろ。
見て見ぬ振りをすることだ、奴の傷を治したければ


ピロクテテスとしてでなく読むものなのかな?
この人の本、家に2冊あるけど、
たぶん読んだと思うけど(メモとってるくらいだし、比較のためとはいえ)
あんまりぴんとこなかったので、とりあえず私の感想とかは保留ー


ついでにお勉強ー

ギリシャとギリシアもあれだけど、ギリシャ語の単語はとくに
長母音をどうするかで表記がゆれまくり・・・

個人的には正確さよりもわかりやすさが好き
やたら長母音があると、多少ギリシャ語にちかいかもしれないけど
日本語的に間抜けなわけで
日本語は基本的にはのばす(「あー」とか)のはないのでわ?
まあそれはここではおいといて

▼ソポクレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B9

ソフォクレス(ソポクレース、Σοφοκλής, Sophoklés、紀元前496年頃 - 紀元前406年)はアテナイの悲劇作家、古代ギリシア三大悲劇詩人の一人である。

紀元前468年以来、大ディオニュシア祭で24回もの優勝を重ねた。劇の作法について数編の論文を著すなど理論面を重視し、ギリシア悲劇というジャンルを完成させた。

成功した悲劇作家として富裕な市民でもあった。

123編の悲劇を書いたと言われるが、欠けずに現存するのは僅か7編。絶対なる運命=神々に翻弄されながらも、悲壮に立ち向かう人間を描いたものが多い。中でも『オイディプス王』はギリシャ悲劇中の珠玉とされ、現代に至るまで西洋文学に多大な影響を与えている。


ピロクテテスは日本語版にはないけど英語版どうかな
あったヽ(´ー`)ノ

結構ながいから気が向いたら読もう;;

Philoctetes (Sophocles)
From Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Philoctetes_%28Sophocles%29

(wikiより)Philoctetes by Jean-Germain Drouais.jpg


Philoctetes is a play by Sophocles (Aeschylus and Euripides also each wrote a Philoctetes but theirs do not survive). It was first performed at the Festival of Dionysus in 409 BC, where it won first prize. The story takes place during the Trojan War (after the events of the Iliad, and before the Trojan Horse). It describes the attempt by Neoptolemus and Odysseus to bring the disabled Philoctetes with them to Troy.


ミュラーについてはまあいいか
ピロクテテスついでにでてきただけだし
たしかドイツの作家・・・

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