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2017-08

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「楚辞」~天問、漁父、離騒(屈原)ほか

『楚辞』はかなり古い古代中国の南方に位置する楚の詩とかをあつめたものです
同じく古代中国の北方にある詩経と比べてみると
私は楚辞のほうが好きかも

というわけで楚辞をみてみます
家にあるのはこの二つー
明治書院の高いの買ってたようで・・・

中国名詩選〈上〉 (岩波文庫)中国名詩選〈上〉 (岩波文庫)
(1983/01)
松枝 茂夫

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楚辞 新釈漢文大系 (34)楚辞 新釈漢文大系 (34)
(1970/09)
星川 清孝

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まずは天問です
私はこれがかなり好きだったりー

神話や神学を語ったりする詩はよくあると思うけれど
なんでなんで、って聞くのはめずらしいかも
そしてそこが好きかも・・・

とりあえず岩波文庫にあるものを全部見てみます
他のも面白いけどー


▼楚辞

『中国名詩選(上)』(岩波文庫) p127

▼天問

・第一節

曰遂古之初
誰伝道之
上下未形
何由考之


(いわく、すいこのはじめ
 たれか、これをつたえ、いえる
 しょうか、いまだかたちあらずと
 なにによってか、これをかんがえし)

〈そもそも天地開闢以前の太古のことを、
 誰がいったい言い伝えたのだろうか?
 天と地がまだはっきりと形を成してわかれていなかったと、
 なにを根拠にして考えたのだろうか?〉

・第二節

冥昭瞢闇
誰能極之
凌翼惟像
何以識之


(よるもひるも、ぼうあんなりしと
 たれかよく、これをきわめし
 ひょうよくとして、ただかげのみなりしと
 何をもってか、これをしりたる)

〈夜も昼も真暗で何も見えなかったということを
 だれが見極めたのだろうか?
 天と地がふわふわと漂っていて、
 ただ影ばかりだったと、何を根拠にして知ったのだろうか?〉

※瞢──目が見えぬこと

・第四節

圜則九重
孰營度之
惟茲何功
孰初作之


(まるくして、きゅうちょうに
だれかこれを、いとなみはかれる
 これはこれ、なんのこうぞ
 だれかはじめて、これをつくれる)

〈天は円形で九層に重なっているというが
 誰がいったいそれを設計したのだろうか?
 その九層の天は、いったいどうした工事だろうか?
 最初にこれを作ったのは誰だろうか?〉

・第八節
夜光何徳
死則又育
厥利維何
而顧菟在腹


(やこうは、なんのとくありて
 ししてまた、いくるや
 そのり、これなんぞ
 こと、はらにあるは)

〈月にはどんな機能があって、
 死んでまた生き返る(かけて又満ちる)ことができるのか?
 どんな利益があって、ウサギを腹のなかに住まわせているのか?〉

※夜光──月

・第二四節

何所冬暖
何所夏寒
焉有石林
何獸能言


(いずれのところか、ふゆあたたかく
 いずれのところか、なつさむき
 いずくにか、せきりんある
 なんのけだものか、よくものいう)

〈冬も暖かい国というのはどこにあるだろう?
 夏も寒い国というのはどこにあるだろう?
 石の林があるそうだが、それはどこに?
 ものいう獣というのはどんな獣だろう?〉

・第二六節

雄虺九首
倏忽焉在
何所不死
長人何守


(ゆうききゅうしゅ
 しゅくこつとして、いずこにあるや
 いずれのところぞ、ふしは
 ちょうじんは、いずこをまもれる)

〈頭が九つもある雄蛇が目にもとまらぬ速さで行動しているそうだが
 それはどこにいるだろうか?
 不死の国というのはどこにあるだろうか?
 長人国はどこにあるだろうか?〉

・天問wikisauce
 http://zh.wikisource.org/wiki/%E5%A4%A9%E9%97%AE


明治書院の新釈漢文体系の解題をみてみます

とりあえずメモ・・・

『楚辞 新釈漢文大系』p105

天問 解題──メモ

・誰が書いたか?

「『史記』に、司馬遷がこれを読んで、屈原の志を悲しんだとあるので、従来諸家はこれを屈原の作と見ている。」

「屈原著作説を疑うものもある。」

・作り方は壁画に題したのか?

「王逸は解題に「屈原は放逐されて、心憂い苦しんで、沢をさまよい、岡を越え、天に向かって叫び嘆息するのであった。楚には先王の廟や公卿の祠堂があり、そこには天地山川、神霊の不思議な姿や、古代の聖賢人のあやしい故事などを絵にかいてあるのを見た。屈原は歩き廻り疲れては、その下に休息し、図画を仰ぎ見て、その壁に詩句を書きつけ、その図を問いなじって、それで以って憤りをもらし、愁を吐きだしたのである。楚の人は、屈原を哀れみ惜しんで、皆でその詩句を論じて述べて伝えたのである。それ故その文の意味は順序正しくないのだという。」とある。」

「まず屈原の放逐された僻地に、このような図画のある廟や祠堂が多くあったかどうかという問題がある。またそんな場所に勝手に詩句を書き付けることが許されるものか疑わしい」

「従来の諸家の説は、壁画に題したとする説と壁画によるものではないとする説とに分かれている」


ヽ(´ー`)ノ

壁画にはらいせに落書きってのはなんか・・・
同情というよりはモラルなさすぎって気がするかも

この新釈漢文大系からももう少し見てみるかもしれないけど
とりあえずあとでー

この解題に出てくる、屈原が放逐されて云々というのは
「漁父」にあります
というわけでそれを見ることにー


▼楚辞

▼漁父(ぎょほ)

屈原(?)

『中国名詩選(上)』(岩波文庫)p134

屈原既放
游於江潭
行吟澤畔


(くつげんすでにはなたれてこうたんにあそび
 ゆくゆくたくはんにぎんず)

顔色憔悴
形容枯槁


(がんしょくしょうすいしけいようここうせり)

漁父見而問之曰

(ぎょほみて、これにとうていわく)

子非三閭大夫與
何故至於斯


(「しはさんりょたいふにあらずや
 なんのゆえにここにいたれる」)

屈原曰
擧世皆濁
我獨清
衆人皆酔
我獨醒
是以見放


(くつげんいわく
 「きょせい、みなにごり
 われひとりすめり
 しゅうじん、みなよい
 われひとりさめたり
 ここをもってはなたれたり」)

漁父曰
聖人不凝滞於物
而能與世推移


(ぎょほいわく
 「せいじんはものにぎょうたいせずして
 よくよとすいいす)

世人皆濁
何不淈其泥
而揚其波
衆人皆酔
何不餔其糟
而歠其醨


(せじんみなにごらば
 なんぞそのどろをみだしてそのなみをあげざる
 せじんみなよわば
 なんぞそのかすをくらいて、そのしるをすすらざる)

何故深思高擧
自令放爲


(なんのゆえにしんしこうきょして
 みずからはなたれしむるをなすや」)

屈原曰
我聞之
新沐者必弾冠
新浴者必振衣


(くつげんいわく、
 「われこれをきく、
 『あらたにもくするものはかならずかんむりをはじき
 あらたによくするものはかならずころもをふるう』と)

安能以身之察察
受物之汶汶者乎


(いずくんぞよくみのさつさつたるをもって
 もののもんもんたるものをうけんや)

寧赴湘流
葬於江魚之腹中
安能以皓皓之白
而蒙世俗之塵埃乎


(むしろしょうりゅうにおもむいて
 いずくんぞよくこうこうのしろきをもって
 せぞくのじんあいをこうむらんや」)

漁父莞爾而笑
鼓而去


(ぎょほ、かんじとしてわらい
 えいをこしてさる)

乃歌曰
滄浪之水清兮
可以濯我纓
滄浪之水濁兮
可以濯我足


(すなわちうたっていわく
 「そうろうのみず、すまば
 もってわがえいをあらうべし
 そうろうのみず、にごらば
 もってわがあしをあらうべし」)

遂去不復與言

(ついにさってまたともにいわず)


ヽ(´ー`)ノ

意味は元気だったら追記するー
意味がなくてもそこそこわかるかも

あと解題とかもみたいけど今日はこの辺でー

あと離騒もそのうち・・・



▼離騒

第5節

日月忽其不淹兮
春與秋其代序
惟草木之零落兮
恐美人之遅暮


じつげつこつとしてそれとどまらず
はるとあきとそれだいじょす
そうもくのれいらくをおもい
びじんのちぼならんをおそる

第93節

亂曰 已矣哉
國無人莫我知兮
又何懐乎故都
既莫足與為美政兮
吾将従彭咸之所居


らんにいわく やんぬるかな
くににひとなく われをしるなし
またなんぞことをおもわん
すでにともにびせいをなすにたるなし
われまさにほうかんのおるところにしたがわんとす

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