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2017-05

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「物語のディスクール」ジュネット~①物語言説?

物語についていろいろ考えたりするときに
物語とは何か──の資料を探すところから毎回はじめるのは
時間の無駄です

「物語のディスクール」は有名な本で昔読んだ時にメモを残してます
別のブログ(資料置き場)にあるけれど
どこだっけって探すのもめんどうなのでまたこっちに収録することに

物語のディスクール―方法論の試み物語のディスクール―方法論の試み
(1985/09)
ジェラール・ジュネット、花輪 光 他

商品詳細を見る



分割したので②はこちら↓
http://kuzukiria.blog114.fc2.com/blog-entry-49.html

あくまで読書したときのメモの収録です



▼「物語のディスクール」メモ・序

http://blog.goo.ne.jp/kuzukiriz/


「物語のディスクール」メモ・序

●ジェラール・ジュネット「物語のディスクール─方法論の試み」



物語 レシ re'cit
物語論 ナラトロジー
言説 ディスクール discours

▼物語(レシ)

1 物語の言表
2 語られた出来事
3 語るという行為自体

▼物語の実態を構成する3つの相の定義

物語内容
histoire シニフィエ(意味されるもの)
(言説の対象となる現実の出来事または虚構の出来事の継起と、それらの出来事を結びつける連鎖・対立・反復等の多様な関係)(話の筋・状況)
物語言説
re'cit シニフィアン(意味するもの) 言表、物語の言説、物語のテクストそれ自体、
(物語の言表そのもの)
語り
narration 物語を生産する語る行為、その行為が置かれている現実もしくは虚構の状況全体


研究対象限定された意味での物語レシ即ち物語言説


物語言説のレベル=テクスト分析の対象

▼物語言説の分析とは、:
物語言説と物語内容の関係、物語言説と語りの関係、物語内容と語りの関係、の研究、

▼トドロフの区分
物語言説を巡る諸問題の3つの範疇
時間temps:ここでは物語内容の時間と物語言説のそれとの関係が示される
相aspect:すなわち語り手が物語内容を認識する仕方
叙法mode:語り手が利用する言説の型

時間のゆがみ、入れ子
物語の「言表行為の時間」と「認識行為」のの時間(書く行為e'critureの時間と読む行為lectureの時間、に同一視)

相の範疇
語りの「視点」

叙法の範疇
・「距離」の問題
見せることshowing(再現repre'sentation)と語ることtelling(語りnarrationd)の対立関係
ミメーシス(mime'sis完全な模倣)とディエゲーシス(die'ge'sis純粋の物語言説)
・作中人物の言説の様々な再現形式
・物語言説における語り手と読手の明示的もしくは暗示的な存在様態

物語言説:
一つの動詞形態が繰広げる展開過程、一つの動詞の拡大

▼3つのクラス
第一のクラス属する限定関係
時間tempsの範疇
第2のクラスに属する限定関係
物語言説の叙法mode
物語の「再現」の諸様態(種々の形式と度合)、
第3のクラスに属する限定関係
態voix
語り手とその現実的もしくは潜在的な相手が物語の中に含まれている仕方



▼2「物語のディスクール」メモ・1順序

●ジェラール・ジュネット「物語のディスクール─方法論の試み」

1順序

▼物語言説の時間
p27

▼時間の二重性
物語内容の時間erza:hlte Zeit
物語言説の時間Erza:hlzeit

書物;言語のシニフィアンが有する線条性に支えられている

物語内容の時間:準虚構、真の時間と同様の価値を有している、疑似時間

▼物語内容の時間と物語言説の時間との関係
・順序
物語世界において継起する出来事の時間的順序と物語言説において布置されたそれらの出来事の疑似時間的な順序との関係
・速度
出来事、物語世界の切片が持つ可変的持続と、物語言説においてそれらの出来事の報告がゆうする疑似持続(テキストの長さ)との関係
・頻度
物語内容の反復能力と物語言説の其れとの関係

▼錯時法
anachronie
物語内容の順序と物語言説のそれとの様々な形式の不整合

基準、ゼロ度の存在

主観的回顧、客観的回顧、主観的予想、客観的予想、二つ(現在と過去)の時間位置のそれぞれへの単なる逆戻り、

主観的錯時法、客観的錯時法

・先説法prolepse
後から生じる出来事をあらかじめ語るか喚起する一切の語りの操作
・後説法analepse
物語内容の現時点に対して先行する出来事をあとになってから喚起する一切の語りの操作

時間的偏在性

省略:(逆戻りなしの前方への跳躍)、(錯時法の一つでない)、物語言説の加速化(→持続)

書出すことの困難

物語を入れ子じょうにする
自分の声を調整する時間を稼ぐ
開始部の多元化

▼射程と振幅
p45

錯時法:現在の時点から距離をおいたところに位置する

錯時法の「射程」porte'e
両者を隔てる時間的距離
錯時法の「振幅」amplitude
在る長さを持った物語内容の持続を覆うもの

▼後説法

第一次的物語言説
(あらゆる錯時法はそれが挿入されている物語言説にたいし時間的に第2の物語言説を構成する、第2の物語言説は第一次の物語言説に従属している)
(ある錯時法を錯時法として定義することがそれとの関連で可能となるような時間的水準に位置する物語言説)
(ある錯時法に対して物語り言説の文脈全体が第一次物語言説であると見なしうる)


外的後説法
振幅の全域が第一次的物語言説のそれの外側にはみだす後説法

内的後説法

混合的後説法

異質的物語世界的

等質物語世界の内的後説法(第一次物語言説と同系列の筋を対象とする内的後説法)

干渉作用

補完的後説法(追説renvoi)
物語言説の過去の部分における欠落をあとになってから満たす懐古的切片を含むもの

黙説法paralipse
迂回的省略

時間的省略

括復的省略
相互に類似的でいわば反復的と見なされるいくつかの部分を対象とする省略

反復的後説法(再説rappel)
等質物語世界の(内的)後説法の第二のタイプの後説法

冗長性、
遡行的把握
最初は無意味だと思われていた者をあとになって意味深長だと考え直す
二重の物語言説
再把握
意味(の解明)を延期する、あるいは中断する原理……謎の仕掛

再説の典型的な用い方:最初に語られた事件で出来事に与えられていた意味があとになって別の意味に取って代られる

射程の測定による後説法の二つのクラス
外的後説法
内的後説法

振幅上の特徴
混合的後説法

前方への跳躍、省略

部分的後説法
(第一次物語言説に追いつくことなく省略の形で終るタイプの回顧)
(筋を構成する明確な一要素を理解するにあたって必要不可欠ではあるが孤立した情報を読手にもたらすことがその唯一の役割)
充足的後説法
(物語内容の二つの切片の間に断絶をうむことなく第一次物語言説に接合して行くタイプの後説法)
(出来事の火中へ式の出だしを実践することと結びついて、そのねらいとするところも物語の経歴の全体を回収することにある)
(物語言説の重要部分を構成するのが通例)


▼先説法
p70

予想(時間的先説法):用いる割合は小さい(物語のサスペンスに対する配慮からすると好ましくない)

一人称で物語られた物語言説は回顧的性質が明確である……予想に適している

内的先説法
外的先説法
(エピローグ、)

内的先説法
・補完的先説法
・反復的先説法

括復的先説法

反復的先説法
(手短な暗示、予告)
(期待感)

布石(無意味な胚珠、関知することさえ不可能な胚珠)、伏線、

読手の物語能力

部分的先説法、充足的先説法(殆どない)

▼空時法
p84

日付も年代も持たぬ出来事

物語言説の時間的自立性



▼3「物語のディスクール」メモ・2持続

●ジェラール・ジュネット「物語のディスクール─方法論の試み」

2持続
p93

▼不等時法

物語言説の持続(測定できない、読むのに必要な時間)

物語内容の持続

ゼロ度:物語言説と物語内容の等時法


物語切片

ジャン・リカルドゥー
対話の情景では叙述(物語言説)の切片と虚構(物語内容)の切片との間に一種の相等性が存在

物語言説の等時性:速度の不変性

物語言説の速度:物語内容の持続(秒分時間日年……)とテクストの長さ(行頁)との関係によって定義

仮説上のゼロ度の基準点、等時的物語言説:
加速も減速もない等速度の物語言説、物語内容の持続と物語言説の長さが常に一定不変の関係を保ち続けるような速度を持った物語言説

不等時法anisochronie
物語言説は錯時法を抜きにしても成立しうるが不等時法を(律動効果)を抜きにしてはおよそ成立し得ない

物語単位

物語の文節
表面的な分割の仕方(章立)と物語の文節と一致しない
境界区分の目安……時間的断絶、空間的断絶

時間的順序(日付年代)(#年立……)

失われたときを求めての物語言説の速度の大きな変化
コンブレー(1883年から1892年):180頁で約10年
スワンの恋(1877年から1878年):200頁で約2年
……
(2年の省略)
……

変化が示す振幅の大きさ(1頁あたり1分から1世紀までのはば)

物語言説が内的な進展を遂げている
内的進展:物語言説の漸次的減速、極めて短い持続しかもたぬ物語内容をかたるまことに長大な情景がいよいよ重要性を増して行く、減速を担う役割を果す省略が次第に巨大化していく

物語言説の増大する不連続性(等時法からますます遠ざかる)

加筆につぐ加筆でテクストを絶えずふくらませていく傾向(プルーストにあった)

律動の変化:
無限の高速度から絶対的低速度に至るまでの漸次的変化が理論的に存在する

無限の高速度:省略法の速度
物語言説のゼロ切片が物語内容のなにがしかの持続に対応
絶対的な低速度:描写的休止法の速度
物語言説のなにがしかの切片が物語り世界のゼロ持続に対応


物語・小説の伝統が4つの基本的関係をえらぶことによりこの種の自由を縮小、組織化した

物語の4つのテンポmouvement:
省略法ellipse
描写的休止法pause
情景法sce'ne (大抵は対話を伝える)
要約法(要約的物語言説)sommaire(summary)

4つのテンポの時間的価値の図式化
TH(Temps d'Historie)物語内容の時間
TR(Temps de Re'cit)物語言説の疑似時間、約束事としての時間
休止法:TR=n TH=0
ゆえに、TR∞>TH
情景法:TR=TH
要約法:TR<TH
省略法:TR=0 TH=n
ゆえに、TR<∞TH

非対称性

小説の大情景
物語外の要素によってひきのばされている、描写的休止法によって中断されている

詳細な語り(行為なり出来事なりが遂行され受容された時の速度よりもさらに遅い速度でそれらを物語るところの語り)

▼要約法
p106

要約的物語言説
作中人物の行為や言葉に関する詳細はぬきにして数日間数ヶ月あるいは数年にも及ぶ生活を、わずか数節ないしは数頁で報告する語り

要約法
簡略である、分量の点でたいていの場合は明らかに劣る
2つの情景法を結ぶ移行部分、背景、小説の物語言説における結合組織の機能
回顧的切片、充足的後説法における切片の大半、
加速化、

▼休止法
p109

プルーストの場合描写的休止法は存在しない

プルーストの物語言説がある対象なり光景なりの上にとどまるときは必ずその静止状態に主人公自身の静観的停止が照応している
描写のために物語言説が休止しない
物語内容(筋)が宙吊り状態におかれることもない
描写は静観されている対象の描写というよりもむしろ静観している作中人物の地殻活動やその印象、漸次的な発見や距離とパースペクティブの変化、さらには誤謬と修正、……などを語る物語言説でありそれらについての分析なのである
静観といいながらまことに活動的でしかもそこには夕に一つの物語内容がふくまれてさえいる

バルザックの小説:逆の規範(長時間的な描写の規範)
語り手は物語内容のながれを辿ることは放棄して、誰も見ては居ない光景の描写を語り手自身の資格で、もっぱら読手に情報を提供するだけの目的から引受ける

情景描写(タブロー)

プルーストの場合描写は語りの中に解消されてしまう

▼省略法
p117

プルースト(要約法の不在、描写的休止法の不在)

省略法(厳密な意味での省略法、時間における省略法)
(黙説法、迂回的省略は考慮の対象外)

物語内容における省略された時間の考察

限定的省略法(省略された時間の持続が指示されている)
非限定的省略法(指示されていない)

省略法
a)明示的省略法
省略した過去の時間を指示することがある(限定、非限定)
時間的指示、物語世界に関する何らかの情報をも持込むことが出来る
被修飾的省略法
b)暗示的省略法
テクストにおいてその存在そのものが明示的ではない省略法
読手は推測するよりほかない
c)純粋に仮説的な省略法
期間の限定はおろかどこかに位置を定めることさえときとして不可能であるような省略法
後説法があとになってから暴露するものでないかぎりその存在を知られることはない

▼情景法
p121

省略法(数がどれほどおびただしくその省略能力がどれほどのものであろうとそれが現実の上でテクストにしめる部分はゼロに等しい)

失われたとき以前の小説作品において
詳細な情景法と要約的物語言説とのテンポの対立……劇的と非劇的という内容上の対立に関連

小説規範の真の律動を生み出すもの
非劇的な要約法と筋において決定的な役割を演じる劇的な情景法との交替

プルーストの特徴をあらわす情景法(巨大な情景法)
始発的情景法
典型としての、ないしはサンプルとしての情景法
筋はほぼ完全に消滅して、心理的社会的な性格描写がこれにとってかわる

情景法
プルースト以前
劇的な集中化が行われる場所、描写や余談などの夾雑物からほぼ完全に解き放たれた場所、錯時法の諸々の干渉などは一切存在しない場所
プルースト
あらゆる種類の付随的な情報や状況がそこに収斂するところのいわば「時間的焦点」、ないしは磁極としての役割を演じる
回顧、予想、括復的描写的な挿話、情報提供を目的とした語り手の介入などのあらゆる種類の逸脱でふくれあがり、隙間なくふさがる

──続く──
http://kuzukiria.blog114.fc2.com/blog-entry-49.html



フェルメール『地理学者』(.jpg

読んだのはいつくらいかな?
2000年前後?

やたら長い、、、
分割することに、、、

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