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2017-06

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パラケルススさん読み途中②医学と思弁と空想と哲学?

パラケルススさんの本もそろそろ読み終えたいので
さらにメモメモ・・・

パラケルススというと、個人的には錬金術関連の怪しい人
というイメージだったけど
読んでみると、ちょっと違う? 
あるいは、本人の考えはそのイメージとは違うかも
パラケルススさん読み途中・・・
http://kuzukiria.blog114.fc2.com/blog-entry-141.html

の続きー

奇蹟の医の糧―医学の四つの基礎「哲学・天文学・錬金術・医師倫理」の構想奇蹟の医の糧―医学の四つの基礎「哲学・天文学・錬金術・医師倫理」の構想
(2004/11)
パラケルスス

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▼2章のこと

1章では、論敵への批判や罵りがいっぱいだったけど
今回のタイトルは「哲学と思弁」

▼第二章 哲学と思弁

まず第一に医師は、天と地を素材・種類・本質において知らなければならない。これに精通することで、彼は、医術の中に足を踏み入れることができる。

さて、私たちの対立と抗争は次の点にある。私の反対者は思弁を試みるが、私は自然からの教えを説く。思弁とは空想のことであり、空想は夢想家をつくる。つまり空想とは、何らの根拠にも基づかず、誰にでも勝手気ままに判断を任せてしまうことである。したがって、そういう人は、何を望むにしろどう望むにしろ、十分すぎるほど十分にみずから空想をめぐらすことになり、結局のところ、この者は、何も望んでいるものがないのに何かを望んでいる人と全く異なるところがない。思弁したり空想したりする者たちが思弁し空想するものは、まさに無意味なものなのである。かれらの医術はこのような基礎を頼りとしている。


私が示す基礎は発見だからである。つまりそれは、思弁ではなく自然の特性なのだ。

したがって君たちは、この病気は黄胆汁によるとか黒胆汁によるとか言ってはならず、砒素の効く病気だとか明礬の効く病気だとか言うべきである。

しかし君たちが、それは黄胆汁による病気であるとか、粘液による病気だとか言うのであれば、君たちがその病気を理解していないということ、いやむしろ、真理を伴って生まれはしない思弁と空想から君たちが誕生した、ということを知る。それゆえ、君たちの言い方は医学的ではない。空想的で思弁的であって、そのような基礎を捏造することが許されているのは愚か者だけであろう。

ただ妄想だけが、黄胆汁、粘液、黒胆汁、血液といった言い方を必要とするからである。


空想的、思弁的=君たち、批判の対象、であり
一方、私=発見、自然の特性、と対置していたり

ではパラケルススの言う「哲学」とは何を指すのか
みてみると

病名とは、そういう基礎から発すべきであり、空想の内にではなくその基礎の内にあるべきである。……

外なる哲学は、すべての病名・本質・特性・特徴を内なる哲学に与え、教え、示す。外なる哲学のないところには、いかなる医師も生まれない。そこに生まれるのは、詐欺師と狂人、夢想家と愚かな知恵だけである。さて、医師は第一の知識を哲学から得るべきであり、哲学は人間に由来するのではなく、天と地、空気と水に由来する。これらの中に医師の知るべきものと理解すべきものがある。

すべての哲学者は、鉱物、果物、刻印、影響力などを探究するだけであり、体液のことは考えない。


彼のいう哲学は、前で批判していた思弁(空想)とは違うものー
内なる哲学と外なる哲学があるらしい
そして体液(黒胆汁とか)は、ギリシャ哲学に基づくからまぎらわしいけど
パラケルススは哲学は肯定して、体液は批判している

ていうかよっぽど体液の理論が嫌いらしい、ということがわかるので
1章をみると、それだけこの当時、そういう論調が流行っていて権威あったのかも

長くメモすると読み終わる日が遠ざかるのでこのへんでー
あととばしてるけど、「君たち」への悪口
(語彙や表現がおもしろいー)
や、否定された恨みとかはあちこちにちりばめられてたり

それはそれでおもしろいけど、今回は後回し

▼第三章 天地

したがって哲学は、以下のようなものとして教えられるべきだ。すなわち、哲学においてこそ、人間全体の姿がはっきりと立ち現れてくる。また、哲学においてこそ、人間はあらゆる病気や事故、健康や苦しみ、四肢などすべての運動器官、身体のあらゆる部分がよくわかる。

 ところで、私が描く哲学者像とは、次のようなものである。哲学者は、天と地という二つの道において、つまり天と地それぞれの勢力圏から成長する。片方の勢力圏だけではその成長は半端な形で始まり、両方そろって成長は完全な形で始まる。両方の勢力圏にかかわってこそ哲学者と呼ばれるべきなのだが、哲学者という名前が示す通念に従えば、そうではない。下の勢力圏を認識している者こそが哲学者であり、上の勢力圏を知っている者は天文学者である。しかし両方の勢力圏は、天文学者のもの、哲学者のものであり、一つの理解、一つの技術に属している。
 本来、二つの勢力圏は自然すべての四領域(天・地・空気・水の領域)にあっては天文学者のものである。……これに対して、天による刻印、その影響力、その経過を知っている者は哲学者である。自然にかかわるものが哲学だからである。

 ところで、自然の四領域には、一つの構造原理、一つの本質、一つの素材がある。なぜなら、土星は天にだけあるのではなく、海の底にも、大地の内奥にもあるからである。メリッサ(セイヨウヤマハッカ)は庭園にあるだけでなく、空気にも天にもある。

鉄とは何か。それは火星にほかならない。火星とは何か。それは鉄にほかならない。つまり、その両者は鉄もしくは火星である。イラクサもそれと同じものであり、樹脂(第四のテレニアビン)もそれと同じものである。すべては一つである。火星を知っている者は、鉄を知っている。鉄を知っている者は、火星とは何かを知っている。火星と鉄を知っている者は、樹脂とは何か、さらにイラクサとは何かを知っている。
 それゆえ、異なっているものにおいても同一のものを知っている者こそが哲学者である。それらは目に見える形に関してのみ異なっているが、それ以上は異なっていない。それらは四つのものではなく、ただ一つのものであるにすぎないからである。

医師は、鉛の中に何が溶けているのか、ということを知るべきだからである。


──医学をテーマに書かれた本だけど
読者としての興味の中心はそこではなかったりするけど
後半は、医師は空想ではなく、金属はどういう性質を持つか
などの知識が必須だということをいってたり

鉄とは火星、といったりしてるけど、それはともかく
医学は空想的思弁ではなく、自然について知るべき(=哲学)
という考えかも

アリストテレスを批判・・・
ほぼ、現在の医学関係者への批判が続く箇所

▼第4章 偽りの哲学

では、アリストテレスの『気象学』とは何か。それは空想にほかならない。……すべてそれらは、空想、巨大なお喋りににほかならない。

▼第5章 真なる哲学

ともあれ、君たちすべての者が、医術の骨格を支える哲学とは何かを知ることによって、すでに説明されているように、医師は、地において、水において、火において、空気において一つの人間を追究しなければならない。四つのものにおいて四つの人間を追究するのではなく、そのすべてのものにおいて唯一の人間を追究しなければならない。そして、四つのものにおいて次のことを学ばなければならない。この人間には何が欠けているのか、人間はどこへ上昇して下降するのか、何の点で彼は増加するのか減少するのか、どんな場合に人間は健康であるのか、どんな場合に人間は病気であるのか、ということを。


とりあえず第一巻はここでおわりー

目次は収録したっけ?

第一巻──医学第一の基礎──哲学
第2巻──医学第二の基礎──天文学
第3巻──医学第三の基礎──錬金術
第4巻──医学第四の基礎──医師倫理

だけど、気になって凡例みたら、
「各巻における章の区分および章題は原典にはなく、訳者たちが設定したものである」
とかいてあったー
章題とかないとよくわからないからいっぱいあるほうがうれしいけど
元からあるのかないのかは重要だし

あと、三部作のうち、錬金術関係、硫黄、水銀、塩については
『奇蹟の医術』という3番目のにくわしいとかー

とりあえず、第2巻へー



■第2巻──医学第二の基礎──天文学

▼第1章 アナトミーとカオス

外なる天体は、ただ形においてのみ内なる天体から区別されているにすぎず、実質的には区別されない。天空においても人間においてもその実質は同じだからである。本性的には、両者は一つのものであり一つの本質である。

 私は、全宇宙における惑星と恒星の位置を論ずるつもりである。こうしたことを医師は知らなければならない。

天空の星は物質的なものをもたない。天体は、何かにのっかっているのでも、ぶら下がっているのでもない。また、何かの上に立っているのでも、横になっているのでもない。むしろ、羽根が空中を自由に漂っているかのようである。天体とはそういうものだ。

私たちは、カオスの中でひよこのように放浪する。



とりあえず、最後のヒヨコの比喩がかわいい
読む速度優先なので、メモを飛ばしてるのは速度の問題もあったり
積読たまってるから・・・

▼第2章 天体と人体

それにしても、星は人間の内でどうして作用するのか、どのように作用するのか。このことを知って欲しい。太陽光は、ガラスを通過して宮殿や広間に照り注ぐ。だが、ガラスを壊すことはできない。このようにして星の影響は身体の中に浸透する。

すなわち、人間の中には生まれたばかりの天があること、つまり、すべての惑星は、類似の外見的特徴を、そして自分の子供たちを人間の中にもっており、だから天はそれら子供たちの父なのである、ということを。人間は、天と地に基づいてつくられ、天と地からつくられているからである。

それにしても、究極で最高の数を知っている人がいるだおるか。つまり、数の最後に来るものとは何者なのか。


▼第3章 天と医術

大なる人間(大宇宙)も小なる人間(地上の人間)も病気で横になる、ということである。しかし、小なる人間は、大なる人間に影響を及ぼさず、ただ大なる人間だけが小なる人間に影響を及ぼす。したがって、将来患うことになる病気を予言することができる。病気は天に関係するからである。

天による病気は二通りあることがわかる。ひとつは医術に従うものであり、もうひとつは医術には従わないものである。医術に従う病気とは、次のような病気であろう。すなわち、天がその病気の毒を与えるのであるが、天は、それをそのままにして立ち去り、もはや治療をすることもなく、何かをさらに悪くするとかよくするとかということには関与しない。むしろ、天は、自分の刻印を下に降ろしたら、それだけで十分なのである。
 他方、医術に従わない病気とは、天に支配された病気である。……天の所有から解放されないような病気は医術に従うことはなく、医術を施してはならない。


ヽ(´ー`)ノ


▼第4章 天と病気

医師が病気を並べ立て、数え上げ、名づけようとするとき、それは天が教示する。天は、すべての病気の起源と素材を、そしてその病気が何であるかを告げるからである。

だから私たちは、治療について書くために、私たちが大いなる世界から学んで知りうる基礎のほかには何ら基礎をも秩序づけたり、自分の考えで設置したりしてはならない。

星の名前が存在するように、病気の名前も存在するからである。病気の名前とはつまり、火星の病気、月の病気、射手座の病気、獅子座の病気、北極の病気、熊座の病気である。

健康もまたそうであって、健康とはつまり、土星の健康、木星の健康、金星の健康である。これによって、病気と健康の成長・源泉・由来の根本が見出される。

天体相互の合および蝕を知っている者は、突然死、卒中、これにまつわるすべての事柄を知っている。時間の新しい経過および毎日毎時の時間の断絶を知っている者は、熱病とは何か、どれだけの熱病があり、それらは何なのかを知っている。惑星の錆とは何か、惑星の火とは何か、惑星の塩とは何か、惑星の水銀とは何かを知っている者は、潰瘍、疥癬、癩病、皮癬がどのように成長し、何に由来するのかを知っている。


なるほどー

次はいよいよ錬金術ー
もとはといえば、
錬金術の人のパラケルススの本だということで読んでるんだし

とりあえずこの記事は終りにしとこうかな

つづくー

http://kuzukiria.blog114.fc2.com/blog-entry-146.html

それにしても、読書メモだからあるていどは妥協せざるをえないけど
けっこう推敲しても、誤字なくならない・・・




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