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2017-06

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書評でおもしろそうだと思った本のこと~『図書館 愛書家の楽園』

いろいろ衝動買いした最近・・・

で、今日、朝日(洗剤につられて家族が契約;;)の書評みたら
こんな本発見
おもしろそー

で、さっき検索したら読売の書評がでてた
なんか朝日のでないからこっち収録ー

図書館って本だから、近所の図書館買わないかな
なければリクエストしとこ、、、

『図書館 愛書家の楽園』

アルベルト・マングェル著、野中邦子訳
出版社:白水社
発行:2008年10月
ISBN:9784560026373
価格:¥3570 (本体¥3400+税)

http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20081110bk06.htm

蔵書の中に広がる世界

 「図書館」と「作家」の結びつきを考えるとき、誰もが「バベルの図書館」を書いたボルヘスを思い出すにちがいない。若い頃著者のマングェルは、ボルヘスの知己を得て、目の見えなくなった老作家のために本を読み聞かせていたという。本の星々からなる宇宙で生きることを運命づけられた人がいるものなのだ。

 本書は、自身もフランスの田舎家に移り住み、図書館=書斎を作ったほどの愛書家である著者がつづる本と図書館をめぐるエッセイである。だが嬉(うれ)しいことに、博識や蔵書を誇るような文章は一切ない。「知識は文字や情報の堆積(たいせき)のなかにあるのではなく、また物質としての本そのものにあるのでもなく、ページのあいだから経験をとりだし、それをふたたび経験に変えるという行為にある」。夜の深い静寂(せいじゃく)のなかでページを繰るのを愛する著者は、英独仏伊西の五カ国語の本を渉猟して得た世界中の図書館についての経験を惜しげもなく伝えてくれる。

 著者が実に興味深いエピソードを繰り出すのは、アレクサンドリア図書館や大英図書館、ミケランジェロの設計したフィレンツェのラウレンツィアーナ図書館やドイツの美術史家アビ・ヴァールブルクの図書館など現実世界のものについてばかりではない。ラブレーの架空の蔵書、ロビンソン・クルーソーや『海底二万里』のネモ船長やドラキュラ伯爵の蔵書にも思いを馳(は)せる。

 単純だが根源的な問いが本書を貫いている。なぜ私たちは本を読むのか? 「本はときとして問いを言葉に変えるのを助けてくれるが、その答えを明らかにするときに役立つとはかぎらない」のに。本は「全世界の過去がしまいこまれた容器」であり、その過去を学ぶことで人間が「変化する可能性」を与えてくれるからだ。本は「どれほど下手に書かれていても、縁あってそれを読んだ人には、かならず啓示を授けてくれる」。

 秋の夜長にうってつけの一冊だ。野中邦子訳。

 ◇Alberto Manguel=1948年、アルゼンチン生まれ。共著に『世界文学にみる架空地名大事典』。

白水社 3400円

評・小野正嗣(作家)






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